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ゼロナイン・ラブ・ワールド①出会うはずのなかった二人。

ゼロナインシリーズ

ジャンル:ダークファンタジー/ロマンス/ゾンビ

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あらすじ

ゾンビにより終わりかけている世界、ゾンビに家族を殺された16歳の少女イフェンラ・グラフィティと幼なじみのグラインド・リックブロスはキャンピングカーの中で隠れて生活をしていた。

ある日イフェンラは1人のゾンビ、ゼロ「ゼロナイン・ブジャール」と出会う。

ゼロはイフェンラに一目惚れし、イフェンラもゼロに興味を持つようになる。

二人は両思いになるが…イフェンラはゼロと離れてる事になってしまう。

命がけの毎日

食べていくだけで精一杯の毎日、外はゾンビまみれ、両親はゾンビに殺され、

もう自殺したいぐらいの毎日だ、そんな時…彼に出会ったんだ…

最初は怖かったけど…私を他のゾンビから守ってくれた彼が頼もしくなった。

そして彼を好きになって…気づいたことがある…

イフェンラ「ママ!」

「イフェンラ!」

ゾンビに引き連れられているママの手を握ろうとする私、しかし左腕をお父さんに取られる。

「行くぞ!」

イフェンラ「ママ!」

「行って…イフェンラ…強く生きて…どうか生き残って…」

イフェンラ「ママ!」

ママは私の手を離して暗闇の中に消えていった…

イフェンラ「ママ!」

目が覚めると朝だった、外はゾンビの鳴き声がする、私はイフェンラ・グラフィティ、

ニックネームはイラ、腰の下まで伸びているプラチナブロンドのウェーブヘアと青緑色の目をしている。

幼なじみのグラインドと二人でキャンピングカーの中で隠れて暮らしている。

家族はゾンビに殺されたの、今は何月だろう…

壁にはってあるカレンダーを見る「2月3日」まだ2月かあ…食べ物の買い出しに行きたいけど…

スーパーが見つかるいいけど。

グラインド「今日もうなされてたけど。」

上のベットに寝ていたいグラインドが降りてきた。

イフェンラ「ああ…またママが夢に出てきて…最近同じ夢を見るの…」

グラインド「今日はスーパー探しかなぁ…出来るだけ大きい所。」

そう言いグラインドはお湯を沸かした、コップを二つ用意してティーバッグをコップの中に入れる。

グラインド「悪い夢を見たときは紅茶を飲んで癒されな。」

そう言いコップにお湯を注いだ、私はベットから起き上がって着替えをした。

窓を見上げる、外は相変わらずゾンビだらけだ…両親が生きていた頃が恋しくなる…

リフィーシャ「お帰り、イフェンラ、今日はクリームシチューよ。」

イフェンラ「本当に!やったあああああ!」

アルタイル「お姉ちゃん!おかえりなさい!」

私が学校から帰ってくると弟のアルタイルが私に抱き着いてくるのがおきてだった。

アルタイルという名は「アルタイル」っていう星から来ている、あれ?ややこしくなっちゃった。

セブン「お帰り、今日は何をしてきたの?」

お父さんのセブン、そしてお母さんのリフィーシャ、ママが作るクリームシチューは特別で友達や

親戚におすそ分けしていたことも、夕食の時は学校の話や仕事の話をしていて

家族みんなで笑いながら夕食をしていた。

イフェンラ「パパ、何それ!面白い!」

セブン「そうかな?」

とパパが顔を真っ赤にしながら笑う。

リフィーシャ「アルタイル、サッカー部はどうなの?」

弟のアルタイルはサッカー部に入っていた、昔からサッカー部に入ってみたいってうるさかったのだ。

アルタイル「アウィナちゃんがかっこいいって言ってくれたよ。」

アウィナ・ストレイトはアルタイルの恋人で幼なじみ、アウィナちゃんはサッカーが上手い子が

好きらしいから、私はいつもこう言っていた。

イフェンラ「アルタイルはサッカー超うまいしアウィナちゃんとカレカノになれるんじゃない?」

そしてアルタイルはいつもこう返してくる。

アルタイル「やめてよ!お姉ちゃん!照れるじゃんか…」

とほっぺを膨らますアルタイルが可愛かった。

アルタイル「お姉ちゃんこそ、グライとはどうなの?」

グライとはグラインドの愛称の事。

イフェンラ「ちょっとアルタイル!グラインドは幼なじみ!私には他に好きな人がいるんだから!」

そう、その時は私にも好きな人がいた、同じクラスで私をよく気にかけてくれてくれた。

その子はとっくに転校してほとんど会ってないけど、生きてるかも分からない。

外にいるゾンビの誰かになってるかもしんないし。

グラインド「おーいおーい!紅茶冷めちゃうぞ。」

イフェンラ「あっ!」

やだ!回想してたらとっくに紅茶が入ってたみたい。

イフェンラ「ごめんなさい…家族の事…思い出しちゃって…」

グラインドは私の背中に手を置いた。

グラインド「そうだよな…分かるよ。」

グラインドは運転席に座り、キャンピングカーのエンジンをかけた。

運命との出会い「イフェンラ編」

何時間がたっただろう、どこを探してもいいスーパーが見つからず、

時計を見ると午後の2時を指していた、グラインドはいったんキャンピングカーを止めて

バックから缶詰に入ったインドカレーを二つ出した。

グラインド「これで腹膨らませて。」

私はインドカレーを一口ほおばった、うん…美味しい…

一口を大事に食べたいと思ってしまう、グラインドは5分でインドカレーを完食。

グラインド「さて、またスーパーを探しに行くか。」

グラインドは再びキャンピングカーのエンジンをかけた。

30分ぐらいがたった、私もインドカレーを食べ終わってベットに寝ころんでいた。

私はスマホで家族と一緒に撮った集合写真を見ていた、一番前に立つのは、私と弟のアルタイル、

アルタイルの後ろにはパパ、私の後ろにはママがにっこりと笑っている。

ダメダメ!こんなの見たらまた家族の事思い出しちゃう!スマホの電源を切った。

急に運転席に座っているグラインドの叫び声がした。

グラインド「噓だろおおおおおおお!」

私はベットから起き上がった。

イフェンラ「どうしたの?」

グラインドは私の方に振り向いた。

グラインド「スーパーが見つかったんだよ!」

!噓でしょ!グラインドは最速でキャンピングカーを走らせた。

そしてスーパーが見えてきた、スーパーには駐車場があり、そこにキャンピングカーを止めた。

そして私とグラインドは外に出てゾンビ達に気づかれないようにスーパーの中に入った。

イフェンラ「スーパーの中にゾンビはいないね…」

2台のショッピングカートをだして商品大量に入れてゆく。

グラインド「ここは天国なのか?」

グラインドは幸せそうに食べ物をカートの中に入れる、私はこう返した。

イフェンラ「ここはスーパーだよ?」

20分ぐらいスーパーの中をさまよっていた、彼と出会ったのはこの時だった。

私は日常品のコーナーにいた、その時…ゾンビの鳴き声に気づいた。

イフェンラ「!入ってきたの!」

グラインド大丈夫かな?ゴクリとつばを飲み込む。

「ああ…ああ…ああ…」

どうか見つかりませんように…目を閉じて手を合わせる…

心臓がすごい速さで鳴る…そして目を開けると…

イフェンラ「キャアアアアアアアアアア!」

私の目の前には青色の目、黒髪のゾンビが立っていた、えんじ色のボロボロのジャンバー、

オンボロのジーンズをはいた、まだ19歳くらいの若者ゾンビだった。

そのゾンビは私をじーっと見ている、私は思わず地面にしゃがみこんでしまった…

嘘でしょ!こんな所で食べられるの!嫌だ嫌だ!だけど…

ガシッ!

イフェンラ「キャ!」

私の腕をつかんで立たせてくれた、そして「逃げろ」と接するように私を前に押す。

私はカートを動かしてその場から去っていった、なんで逃がしてくれたんだろう…

ゾンビは人を助ける生き物じゃないのに…

グラインド「イフェンラ!大丈夫か!今スーパーにゾンビが入ったらしく…」

グラインドがカートを押しながらこっちに走ってきた。

イフェンラ「うん…大丈夫…逆に…ゾンビに助けてもらったし…」

グラインド「はあ?まあいい、ゾンビが大勢集まる前に逃げるぞ。」

私とグラインドは全力で脱出してキャンピングカーに戻った。

グラインド「食べ物は忘れてないな?」

私は手で「グッと」ポーズを作る、食べ物をキャンピングカーの中に入れた。

エンジンをかけて走り出した。

グラインド「ゾンビに助けてもらったって…どういう事だよ?」

私は彼の事を話した。

グラインド「はあああああ!ゾンビがお前を逃がしたのか!襲いもせずに!」

グラインドは意味不明そうにポリポリと頭をかく、私だって信じられなかったもん…

なんで?私をじーっと見てた…心臓が再びなり始めた。

運命との出会い「ゼロナイン編」

なぜ…僕は人と関われない?なぜ…僕はこんなに醜い?

そうか…僕はゾンビだからか、それじゃあ僕は…ゾンビのゼロナインだ。

「ゼロ!ゼロ!ゼロ!」

ゼロナイン「母さん!母さん!」

「ゼロ!手を伸ばして!ゼロ!」

僕は必死に母さんの手を握ろうとした、ゾンビ達に引き連れられる中。

母親はなぜゾンビになりかけている僕を救おうとしたか、なぜ殺されるまで愛してくれたか。

僕はゾンビにされ、両親も兄弟も何もかも殺した、殺す…それがなんだか楽しい…

母親は僕に喰われるまでずっと僕を抱きしめていた、なぜ?なぜ?この世は不思議な事がいっぱいだ。

「愛してる…ゼロ…」

ガブリ!

現代、実際なら僕は35歳だ、見た目は19歳、僕は人間の肉が欲しくなると人間を探して

喰う、たとえその人間が家族であり、恋人だとしても、ゾンビは人を襲わないって言う連中も

いるが信じられるわけがない、僕は人間を見逃した事なんて1回もないからだ。

ある日僕達は大きなスーパーに入った、新鮮な人間がいると感じスーパーをさまよう。

そこで日常品コーナーで買い物していた女の子がいた、その子は目をつぶって手を合わせて

何か願い事をしている、僕がその子の目の前に立った時…心臓がドクンっと大きく鳴った。

ゼロナイン「なんて…綺麗な子だろう…」

腰の下まで伸びているふわっとした金髪のウェーブヘア、その女の子は目を開けた。

イフェンラ「キャアアアアアアアアアア!」

と僕を見て叫んだ、目は綺麗な青緑色、肌が真っ白で美しい女の子だった。

僕はその子に心を奪われてしまった…僕はゾンビの人生で初めて一目惚れをしたのだ…

その女の子は地面にしゃがみこんだ、他のゾンビ達の声が聞こえた。

僕はその子の腕を掴み立たせてあげた、女の子はカートを押しながらその場から去っていった。

自分でも本当に信じられなかった、まさか人間の女の子を…本当なら体のどこかに嚙みついて

喰うのに…あの子とまた…会いたいな…

運命の再会「イフェンラ編」

彼と出会ってから何日かが過ぎた、今私達はゾンビが少ない街で暮らしている。

とある一軒家を見つけ、鍵が開いていて中に入ることができた、家の中はとても綺麗で

ゾンビが住み着いている感じは全くなかった、この街は特別?って思っちゃうことがある。

近くに大きなスーパーもあってゾンビが少ない場所、今の私にとっては完璧だ。

グラインド「おはよう、イフェンラ。」

グラインドがキッチンで朝食を作っている、私は朝のシャワーを浴びにいった。

何でだろう…シャワーを浴びている時は彼の事を思い出すんだ…

初めて会った時は怖かったけど、今では彼とまた会いたいって思う時がある…

シャワーから出ている水が髪を濡らす、シャワールームから出て着替えた。

ドライヤーで髪を乾かした、キッチンに戻るとグラインドが朝食を食べていた。

イフェンラ「美味しそう!」

オムレツにサラダ、フルーツ、パン、それとアッツアッツのスープ、サラダを一口食べた。

イフェンラ「うーん!美味しい!グラインドって料理美味いんだ!」

グラインド「そんな事ないって…」

グラインドの顔が真っ赤になる、朝食を食べ終わるとグラインドがお皿を洗い始めた。

私は2階に上がって部屋に入る、引き出しからゴムを出して髪をポニーテールに結んだ。

ふと窓を見つめた時…

イフェンラ「えっ!噓でしょ!」

そう目に映ったのは…彼だった…!彼も目を丸くしてこっちを見ている。

そんな…なんでここにいるの?私は大急ぎで1階に降りて靴を履いて外に出た。

彼はもう家の玄関まで来ていた、私は思わず…

ガバッ!私は彼に抱き着いた、彼も両手を出して私の体を抱きしめる。

ゾンビの肌ってあたたかい…私はそっと両手を離した。

イフェンラ「ねえ…名前なんて言うの?」

彼は初めて口を動かした、そして名前を言った。

ゼロナイン「ゼ…ロ…ナ…イ…ン…ブ…ジャー…ル…」

とてもゆっくりだったけど大体理解出来た、彼の名前は「ゼロナイン・ブジャール」

イフェンラ「ゼロナイン・ブジャール?」

ゼロナイン「そ…う…「ゼロ」でいい…」

イフェンラ「私はイフェンラ・グラフィティ、「イラ」って呼んで。」

まさか…再会するなんて…これは運命?私はゼロが着ている服をじーっと見つめる。

こんなボロボロの服でいいの?

イフェンラ「ここで待ってて。」

私は早足で家に入った、たしかゼロにピッタリな服があったはず…

グラインドの部屋に入ってタンスを開けた、そして2枚服をもって外に出た。

イフェンラ「入って。」

ゼロをグラインドの部屋に連れて行った、グラインドは今洗濯を干しに行ってるから

そのうちに…

イフェンラ「これに着替えて。」

ゼロに渡したのは新品のジーンズに赤色のシャツ、私は部屋のドアを閉めた。

イフェンラ「着替えたらノックしてね。」

数分後…

コンコンっとゼロが2回ドアをノックする、私は部屋のドアを開けた。

イフェンラ「わあ!似合う!素敵!」

私は目をキラキラさせた、その時…

グラインド「ふう、今日は洗濯物が多いな。」

グラインドが声がした、私はゼロを家から出した。

イフェンラ「ごめんなさいね…グライに見つかったらとんでもないから…」

私は苦笑いしながら言った。

グラインド「おーい!イラ!いないのか?」

イフェンラ「戻らなきゃ、またね!会えて嬉しかったよ!」

私は家の中に入っていった。

運命の再会「ゼロナイン編」

忘れようと思っても…忘れられないあの子…名前も知らないのにその子の事を好きになってしまった。

友達のスパイクからも「お前は立派な若者ゾンビなのに、人間の女に恋をしてるんだ!」

って言われてる、自分だってそんなことは分かってる、僕は立派なゾンビだ。

ゾンビが美しい少女に恋してる?しかも自分より年下?考えられるか?

スパイクに少女に一目惚れしたって知らせたらこういわれてしまった。

「はあああああ!お前ゾンビなのに女の子に一目惚れ?頭イカれてるのか!」

スパイクにこんな事言われてるけど、好きなのは好きなんだ…

もう一回会って名前を聞きたい、ずっとその子の事を考えていた…

そしてある日…これは運命?って言ってもいい出来事が起きたのだ。

僕達は人間を探しに行っていた、だが僕は仲間とはぐれてしまってとある街に来たのだ。

その街にはゾンビがほとんどいなく、人間が何人かその街に暮らしていた。

もしかしてこの街にあの子が?と冗談みたいに考えていたら…

ある一軒家を見つけた、そして上の階の窓から何か視線を感じた。

その窓をよーっく見てみると…

ゼロナイン「噓だろ…ここは天国か…」

僕は幻を見ているのか?僕の目に映ったのは…あの女の子だった。

その子も僕に気づいた、僕は一瞬目を閉じた、そして再び目を開けると…

その子はいなくなっていた、もしかして来てくれるのか?僕はその家の玄関に向かった。

玄関のドアが開いてその子が出て来た、そして急に…

ガバッ!僕に抱き着いてきた…この子の体をあたたかいなぁ…

僕も両手を出して優しくその子を抱きしめた、女の子はそっと両手を離した。

イフェンラ「ねえ…名前なんて言うの?」

その子は僕の名前を聞いてきた…僕は名前を言った。

ゼロナイン「ゼ…ロ…ナ…イ…ン…ブ…ジャー…ル…」

分かったかな?女の子はにっこりと笑った。

イフェンラ「ゼロナイン・ブジャール?」

よかったぁ…伝わってなかったらどうなるかと…

ゼロナイン「そ…う…「ゼロ」でいい…」

女の子はまたニコッと笑った。

イフェンラ「私はイフェンラ・グラフィティ、「イラ」って呼んで。」

イフェンラ・グラフィティ…いい名前…イラの笑顔は僕の宝物のようだった…

イフェンラ「ここで待っててね。」

そう言いイラは家に入っていった、数分後、服を2枚持って戻ってきた。

そして僕の腕をつかんだ。

イフェンラ「入って。」

イラは僕を家の中に入れた、そして2階に上がって部屋に入れた。

イフェンラ「これに着替えて。」

僕に渡してきたのは新品のジーンズに赤色のシャツ、イラは部屋のドアを閉めた。

イフェンラ「着替えたらノックしてね。」

僕はその服に着替えてドアを2回ノックした、イラが部屋のドアを開けて入ってきた。

イフェンラ「わあ!似合う!素敵!」

イラは目をキラキラさせて僕を見つめる。

グラインド「今日は洗濯物が多いな…」

ベランダから男性の声がした、イラは再び僕の腕をつかみ家から出した。

イフェンラ「ごめんなさいね…グライに見つかったらとんでもないから…」

イラは苦笑いする。

グラインド「おーい!イラ!いないのか?」

さっきの男性の声が聞こえた。

イフェンラ「戻らなきゃ!またね!会えて嬉しかったよ!」

と言いイラはウインクして家に入っていった、イラも僕に会いたいって思ってくれてたって事?

この服ありがとう…イラ…

雨の中で君と

その日は雨の日だった、雨の日はなんだかやる気が起きない。

ソファに寝ころんでスマホをいじっていた。

グラインド「そろそろ買い出しに行かないとなぁ…」

グラインドが冷蔵庫を開けた、私は立ち上がり冷蔵庫の中身を見た。

本当だ、そろそろ買い出しに行かないと…

グラインド「俺は家で用事があるからいけないんだよなぁ…」

グラインドは「困ったなぁ…」と言いながらポリポリと頭をかく。

イフェンラ「私が行ってくる。」

グラインド「は?おい…ちょっと…」

私は2階に上がっていった、クローゼットからフード付きのジャンバーを出した。

そして1階に降りる。

グラインド「おい!本気で行くのかよ!」

イフェンラ「心配ない、餓死して死にたい?」

私はニコッと笑い傘を持って外に出た。

「あら、イフェンラちゃん!」

近所に住んでいるおばあちゃんが私に話しかけてくる。

「私の家で夕食食べていく?」

今から買い出しに行くんだけど…

イフェンラ「いえ…大丈夫…今から買い出しに行くし…息子さんに食べさせてあげてください…

それに私大食いだし…」

私は苦笑いした、そして再びスーパーに向かっていった。

イフェンラ「!ゼロ!」

雨にあたりながら横断歩道を渡ろうとするゼロが目に入った、フードもかぶらず傘はもちろん

彼が見てられなくなった、信号が青になった、ゼロが横断歩道を渡ろうとした時…

私はダッシュでゼロに近づいた、そして彼を傘の中に入れてあげた。

イフェンラ「入りなって…風邪ひくよ…」

と言ってもゾンビは風邪ひかないんだけど…見てられなくなったから…

イフェンラ「どこ行くのよ?」

ゼロナイン「ただの散歩…」

私はゼロのほっぺにビンタした。

イフェンラ「ただの散歩?人間を狩りに行くんじゃなくて?」

私はゼロの手をぎゅっと握る、心配したから入れてあげたのに…

私はゼロと一緒に歩き出した、誰にも見られてないよね?グラインドに見られてたら

一巻の終わりだよ…

ゼロナイン「イラはどこ行くのさ。」

イフェンラ「スーパーに買い出しに行くの…一緒に来る?」

私はハハハハハと笑った、なんか恋愛小説みたいだよ、雨の中二人で歩く…

スーパーに着いた、ゾンビがいないかチェックする…

イフェンラ「一緒に来る?中に人はいないよ。」

ゼロナイン「イラになんかあったら…」

イフェンラ「ダメだから?」

私とゼロは一緒にスーパーの中に入った、リストにのっている物をカートの中に入れてゆく。

イフェンラ「このスーパーには定員がいないんだよね…」

と独り言する。

ゼロナイン「君って素敵な子だね。」

ゼロが急におかしな事を言ってきた、私は彼の方に振り向く。

イフェンラ「えっ?」

ゼロナイン「その顔とか。」

買い物を続けながらゼロは私に出会った時の話をしていた。

ゼロナイン「その金髪とか、青緑色の目とか、真っ白な肌とか。」

イフェンラ「私は学校ではごく普通の子だったけど?」

ゼロナイン「イラのどこが普通なの?」

普通だよ…本当に特別な女の子ってわけじゃないし…

ゼロナイン「ゾンビがいるかもしれないのにスーパーに買い出しなんて行かないよ。」

よーっく考えればそうかも…私は普通の女の子にしては勇気があるって言われてたし。

そして…次にゼロナインが言った言葉は…

ゼロナイン「そんなイラに一目惚れした。」

ドクンっと心臓が大きく鳴った…噓でしょ!冗談言ってるの!

ゼロナイン「なんか変?」

変ってわけじゃないけど…さっきのって何?

ゼロナイン「イラはどう思ってる?」

私…!ゼロの事は…自分でもよくわからないけど…私は深呼吸して言った。

イフェンラ「自分でも良く分からないけど…ゼロの事は人間にとっては敵のゾンビのあなたを…」

途中で口を止めた…ゴクリとつばを飲んだ。

イフェンラ「幸せにしてあげたいって思う…」

私は自分の本心を伝えた、ゼロはニコッと笑っている。

ゼロナイン「そっか…僕のこと…怖がってるのかと思った…」

イフェンラ「そんなわけないよ…」

私はゼロと名一派笑っていた。

他のゾンビと遭遇!

買い物が終わりスーパーから出ると雨はすっかりやんでいた、私とゼロは歩き始めた。

私にとってはこれはゼロと散歩しているみたいだった、さっき二人で渡った横断歩道が見えてきた、信号が青になって渡ろうとした時…

???「!ゼロ!こんな所にいたのか?」

後ろから男子の声が聞こえた、後ろを振り向いたとたん…心臓が止まりそうになった…

だってそこにいたのは初めて会うゾンビだったんだもん…私…食べられないよね…!

???「女ってそいつの事か。」

そのゾンビは私を指差して言った。

ゼロナイン「こいつは友達の「スパクレス」、「スパイク」でいい、イラを襲うなって命令してるから。」

ふう…よかったぁ…スパイクは私とゼロに近づいた。

スパクレス「おいおいゼロ、お前女にいい服もらって!俺も欲しいよ!」

ゼロの服をジロジロ見る、スパイクはゼロとは全然キャラが違う、ゾンビなのに

やんちゃな男子みたい、ゼロは私の事を一番に考えている真面目なゾンビ。

スパクレス「お前たちゾンビと人間の女子だけど、なかなかお似合いのカップルだな。」

カップルって!

スパクレス「帰るぞ。」

スパイクはゼロの腕をつかんだ。

イフェンラ「またね、気をつけてね…」

ゼロと別れた、信号が再び青になり横断歩道を渡った。

ゾンビに恋をするもう一人の女の子

「イフェンラ、こっちよ、アルタイルの事は残念だったわね…」

ママの手…あったかい…ママに手を引っ張られながら前に進んでいく。

「あそこで一休みしましょう。」

たまたま見つけた公園に入った、私とママはベンチに座った。

イフェンラ「うわあああああ!」

私は弟のアルタイルを守れなかった悔しさでその場で泣いてしまった。

「泣かないで、ママも悔しかった…でも聞いて、イフェンラ。」

ママはポケットからハンカチを出して私の涙をふいた。

「あなたは最後まで生き残って…」

イフェンラ「はっ!」

目が覚めた、なんだ…またママの夢かぁ…なんだか体が熱い。

ベットから起き上がった、隣の部屋からグラインドが寝言を言っている。

1階に降りてキッチンに向かった、冷蔵庫の中身を見た。

また買い出しに行かないと、置手紙を書いて今から行こう。

パジャマから着替えて手紙を書いて机の上に置いた、「グラインドへ、ちょっと買い出しに行ってきます。イフェンラより。」

外に出た、そこで…私はあるものを見てしまった…この前ゼロと一緒に渡った横断歩道が見えてきた、その横断歩道を渡ろうとしている、1人のゾンビと女の子がいたのだ…!

そのゾンビは見覚えのある顔で…ゼロの友達、スパイクだったの!

スパイクと話している女の子は腰までのアイスシルバーの髪にチェリーピンクの目だった。

なにあの子?近所の子じゃないよね、その女の子はスパイクと別れて青になった横断歩道を渡ろうとしていた、私はまたもやダッシュでその女の子に近づいた。

その女の子は私に気付いた、そしてにっこりと笑った。

???「?どうしたの?」

イフェンラ「さっき…ゾンビと話してたよね?」

???「ええ…彼はスパイクって言うの…」

やっぱりスパイクだったんだ!この子はスパイクの知り合いなのかな?

ランズリーナ「私ランズリーナ・ウォルスター、ランズリーでけっこう。」

イフェンラ「私はイフェンラ・グラフィティ、イラでけっこう!」

ランズリーナって言うんだ…可愛い名前。

ランズリーナ「あなたがゼロナインの恋人ね、彼にピッタリな子。」

ゼロの事も知ってるの…?

イフェンラ「どこに行くの?ランズリーは…」

ランズリーはサラッと髪を後ろにはらった。

ランズリーナ「スーパーから帰るところなの、そこで偶然彼に会って…」

ランズリーは手に袋を持っていた、スーパーから帰るところだったんだ。

ランズリーナ「あなたにだけ…教えてあげる…」

ランズリーは私の耳元で言った。

ランズリーナ「私はスパイクの事が好き…」

人を食うデメリット、助けてくれるメリット

ランズリーと別れて再びスーパーに向かった、横断歩道を渡った。

横断歩道をすぐ渡ったところにある公園の右に曲がった、スーパーが見えてきた。

でもスーパーに近づけば近づく程、変な匂いが強くなっていく、実は横断歩道を渡った時から

血みたいな匂いがした、私は小さい頃から鼻がいいって言われている。

距離が離れていても匂いを感じ取れる、今みたいに。

そしてスーパーに着いた時…

むしゃむしゃ…!むしゃむしゃ…!スーパーの入り口で…1人のゾンビが人を食っているのを見てしまった…!しかもそのゾンビは…ゼロだったの…

イフェンラ「ゼロ…」

ゼロが私に気づいた、立ち上がってこっちに近づいてくる。

ゼロナイン「イラ…聞いて…こんな光景を見せるはずでは…」

私はゼロに2度目のビンタをして全力で走った。

ゼロナイン「イラ!」

信号が青になり…渡ろうとしたら…

「ああああ…ああああ…」

大勢のゾンビ達が現れてこっちに近づいてくる。

私はゾンビ達に囲まれてしまった…噓でしょ…なんでこの街にいるの…!

食べられる…!そんな!ごめんなさい…ママ…死を覚悟して目をつぶった…

でも…ガシッ!後ろから誰かに腕を取られた…

ゼロナイン「こっち!」

イフェンラ「えっ!」

目を開けると…そこには私の腕を引っ張るゼロがいた…ゾンビ達はゼロが通るために道を開けている、さっきまで私を襲おうとしてたのに…全力でダッシュして街にたどり着いた。

ゼロナイン「今日は絶対に外に出るな!」

イフェンラ「でも…買い出しに…」

ゼロナイン「しょうがないない…僕が見張ってるから、もう一度行く。」

ええええ…!さっき戻ったばっかりなのに…!でも買い出しに行かないと餓死しちゃいそう…

それにしても…さっきのゼロ…頼もしかったなぁ…

イフェンラ「ねえ…私達…付き合おう。」

思い切ってゼロに思いを言った、ゼロは最初は固まっていたけれど…

ゼロナイン「僕から言おうと思ったのに…」

そう言い私の腕をつかんだ、何…OKしたって事?私…変なの…こんな…ゾンビまみれの世界で…

ゼロナイン「さっきは雨の日の恩返し。」

雨の日?ああ…あの時…つい最近の出来事なのに…なんだか懐かしく感じた。

恋しくなる回想

スーパーで買い物を済ませた、スーパーの自動ドアが開いた。

イフェンラ「あそこの公園で休憩しよう。」

私とゼロはスーパーの近くにある公園で一休みした、私はブランコを漕ぎ始めた。

ゼロナイン「イラの家族は…今どこにいるの?」

もう一つのブランコを漕いでいるゼロが聞いてくる、私はブランコを漕ぐのを止めた。

イフェンラ「えっ?いないよ、ゾンビに皆殺しにされた。」

私は「ハハハハハ」と笑った、ゼロはブランコを止めて、私の目の前に立った。

ゼロナイン「家族を皆殺しにされたのになんで笑うの?」

その時…私の胸に鋭い針がグサッと刺さったみたいだった…家族を皆殺しにされた…

笑える事じゃない…残酷過ぎる…私はママ、パパ、アルタイルと仲良く生活してた…

学校が休みの日は映画を観に行ったり、高級レストランに行ったり。

時には憧れだったヨーロッパに行ったりと…

イフェンラ「教えてあげるから…」

私は過去の事をゼロに話し始めた…

私はフランス人とアメリカ人のハーフだった、5年間フランスで過ごして、アメリカに引っ越した。

学校ではフランス語を喋れるからクラスの人気者だった、人によっては普通の女の子だって言う子もいれば、すごく優秀で賢い女の子だって言う子もいた。

友達にお菓子を作ってプレゼントしたことも、バレンタインには好きな男の子にチョコケーキを作ったり、家族とも仲良しで、今まで何回も外国に旅行で遊びに行っている。

そこで知り合った男の人を好きになったり、友達が出来たり。

しかし…その日は突撃…やって来た…朝起きると…窓に1人の女性が現れた。

それがゾンビだと分かって、窓のカーテンを開けると…外はゾンビまみれだった…

1階に降りると…ママもパパもパニックになっていた。

アルタイルは気絶しかけていて…私達はスーツケースに荷物をパンパンに詰めて、

家から出た、それから…何をしてたのだろう…ここからはもう覚えていない…

何があったんだろう…

ゼロナイン「フランス語喋ってよ。」

ゼロが再びブランコを漕ぎ始めた、私はパッと頭に浮かんだ言葉を言った。

イフェンラ「bonjour、zero  nina  bujaru。」

ゼロナイン「意味は?」

イフェンラ「こんにちは、ゼロナイン・ブジャール。」

ゼロは「ハハハハハ」と笑った、この公園…見覚えがあるって思ったら…

ママとよく来てたなぁ…ここで…たしか…

イフェンラ「帰ろう。」

私はブランコを止めた。

 

キャラクター

イフェンラ・カロリーナ・カーラ・‘‘イラ‘‘・グラフィティ

ゼロナイン・ブラッドリー・‘‘ゼロ‘‘・ブジャール

スパクレス・ジョージ・‘‘スパイク‘‘・ヘヴェンズ

ランズリーナ・エレーヌ・‘‘ランズリー‘‘・ウォルスター

グラインド・‘‘グライ‘‘・リックブロス

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